【書評】『超訳 般若心経』苫米地英人【レビュー】

こんにちは、Ryotaです。

今回は苫米地英人『超訳 般若心経』を読了した感想をお伝えします。

この本は、仏教の般若心経を空の思想に則り添削するという主旨で書かれたものです。

般若心経は仏教の空という思想を説いたものだとされています。

空とは縁起のことであり、この世に永続的実体のあるものは存在しないという考え方のことです。全てのものが何らかの関係性の中で生じており、あらゆるものは存在するし、存在しないというわけです。

この空の思想は原始仏典の中にも現れています(たとえば、スッタニパータやダンマパダ、特にスッタニパータは最も古いものとされています)

仏教といえば釈迦がインド(ネパール)で開いた宗教とされていますが、般若心経については後世に中国で作られたものであるという見解が学者の中でほぼ一致しています。

つまり、般若心経は日本で一番読まれている仏典にも関わらず、実は釈迦の時代には存在しなかった偽典です。ただし、極めて正確に空の思想を伝えているため、価値あるものとなっています。

本書ではこのような般若心経についての研究を取り上げ、歴史的経緯を説明しています。また、般若心経内の「無」「空」と書き換えることで、さらに空について本質的な理解をもたらす仏典となりうることも説明しています。これが添削ということです。

本書を読むと般若心経の成立や内容を読み解くことで空の理解が深まります。単純に般若心経について詳しく知りたいという方にもおすすめの内容になっています。

文庫本で値段もリーズナブルなので、興味がある方は一度手に取られてみてはいかがでしょうか?

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というわけで、今回は以上です。

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