本物のカウンセラーは自称カウンセラーと何が違うのか?

こんにちは、Ryotaです。専門は心理学・教育学です。

世の中には自称カウンセラーが溢れています。一方で大学・大学院で心理学を学び、学問的背景を持ってカウンセラーとして働いている人もいます。

今回はこの前者と後者一体何が違うのか?ということをお伝えしていきます。

ちなみに本来、専門家はカウンセラーよりもセラピストという呼び方を好むことが多いですが、本記事ではカウンセラーという用語に統一します。

生物・心理・社会モデル

もちろん多くの違いがあるのですが、代表的なところで言うと「生物・心理・社会モデル」を想定してカウンセリングが行えているかという点に大きな違いがあります。

生物・心理・社会モデルとは、その名の通り生物学的視点・心理学的視点・社会的視点の3つからアセスメントを行うという考え方のことです。

簡単にいうと、心理学の専門家だからといって心理学視点からだけでアセスメントすると危険ですよという話です。

精神科カウンセラーの具体例

具体例を出した方がわかりやすいと思います。ある女性精神科カウンセラーの話です。

ある精神科クリニックの女性カウンセラーのところに17歳の女子高生が送られてきました。思春期うつ病という申し送りでした。頭痛や頭重感が酷いという訴えがありました。

その女性カウンセラーはアセスメントに非常に長けている人物で、初回の面接(インテーク面接)で異変を察知しました。そして医療機関に繋ぎ、精密検査を受けさせたところ脳のガンであることがわかり、数日後にその子は亡くなりました。

これは申し送りをしたカウンセラー(もしくは医師)が心理面ばかりに注目して重大な疾患を見逃したケースです。

「間違えました」では済まされないことは言うまでもありません。早期に発見されていれば死なずに済んだかもしれません。

学問としての心理学を学ぶ意味

カウンセリングは確かにセンスでなんとかなる部分はあります。学問的な背景を持っていない自称カウンセラーでもセンスがあれば上手く問題解決できることがあります。

しかし、生物・心理・社会モデルのような重要な概念を知らなければ、クライエントを重篤な事故に巻き込むことになりかねません。

だから、カウンセラーには大学院での厳しいトレーニングが義務付けられているわけです。僕はこれが大学院で心理学を学ぶ1つの意味だと思います。

自称カウンセラーは心理面しか見ず、専門家のカウンセラーは心理面以外も見る(むしろ心理面以外から見る)。これが本物のカウンセラーと巷に溢れる自称カウンセラーの大きな違いです。

簡単なことのようですが、知らなければできません。もしかして心理面の問題じゃないのでは?という視点は常に持っておく必要があります。これを逃すと重大な事故に繋がります。

 

というわけで、今回は以上です。

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