【心理学視点から】相手に酷いことを言う男性の心理と対処法

生徒
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相手に酷いことを言う男性っているよね。
たとえば付き合っている彼女に罵詈雑言浴びせるとか。
ああいう人の心理状態って何なんだろう?対処法も教えてくださいな。

こういった疑問にお答えします。

付き合っている相手に罵詈雑言浴びせる男性心理

さまざまな場面が想定されますが、付き合っている相手に罵詈雑言浴びせる男性の心理について解説したいと思います。

結論からいうと、(男性側の)「コントロール欲」と「関心」が原因です。

強いコントロール欲

脳科学の研究により男女の脳に有意な差がないことがわかってきました。しかし、それはあくまで表面上の差であり、脳の使い方という点では男女差があることがわかっています。

このことから脳の男女差はあるといえます。
当たり前だろうと思われるかもしれませんが念のため。

男性の脳の特性として知られているのはやはり競争心の強さでしょう。
たとえば、男性は女性の気持ちを見抜く能力が低い一方、同性の気持ちを見抜く能力が高いことが知られています。

なぜこのような現象がおきるかというと、狩猟民族では男性同士のコミュニケーションが重要であると同時に、男性同士の競争が生じるからです。

これは動物の世界をみても明らかですね。
強い雄が雌を手に入れることができます。

人間も動物ですから、男性は競争心が高くなるのです。

競争心が高いことと相手に酷いことを言うという現象に何の関連があるのか?と思われるかもしれません。
しかし、おおいに関係があるのです。

競争心が強くなるのにともなって、所有心が出てきます。
男女関係でいうと彼女を自分だけのものにしておきたいという所有欲ですね。

そして、所有欲とともに出てくるのが嫉妬心です。
自分の彼女が自分だけのものにならないとわかるととたんに男性は嫉妬心に駆られます。

愛は憎しみと紙一重であり、彼女が自分のものでなくなった瞬間にストーカー行為に及んだり、リベンジポルノのような社会的問題に発展するような行為に及んだりするケースもあります。

ここまでの説明を踏まえると、男女関係において、なぜ男性が相手に酷いことをいうのかという疑問の答えが見えてきます。

男性特有の競争心の高さと所有欲から嫉妬心が生じ、罵詈雑言を浴びせて相手を自分の所有物としてコントロールしようとしているのです。その手段として「相手に酷いことを言う」という手段をとっていると考えることができます。

自分のコントロール下から逸れた女性(違う男性と食事にいく、連絡をとるなど)に対して罵詈雑言を浴びせることにより恐怖感を与え、再び自分のコントロール下に戻そうとする心の動きがあります。

ちなみに心理学的にもコントロール不能な状態に陥ると人間はストレスを感じることがわかっています。
心理学にはコーピングという概念があり、ストレスをマネジメントする能力を身につけることが重視されています。

まとめておくと、

競争心→所有欲→嫉妬心→コントロール欲→相手に酷いことを言う

という流れですね。

「相手に酷いことを言う」行動のもとになっているのは強いコントロール欲だと考えられます。
これが第一の仮説です。

もちろん、あくまでそういう男性もいるだろうという仮説です。
みんながそうではないのは言うまでもないことです。

関心

第二の仮説は「関心」に基づいたものです。
男女関係において、男性が相手に酷いことを言う原因は「関心」にあるという仮説です。

つまり、気を引きたいがために相手に酷いことを言うのだろうというわけです。

気を引きたいなら優しい言葉をかけるべきなんだから真逆では?と思われるかもしれません。
しかし、無視されるよりはマシなのです。

たとえば、クラスに1人はいる問題行動を起こす子どもはなぜ先生に怒られるような行動をとるのでしょうか?
周りの子どもにちょっかいをかけたり、先生の言うことを聞かない。

メリットがないなら子どもはそのような行動は取らないはずです。
何らかのメリットがあるから問題行動を起こすのです。

行動分析学ではこのようなメリットを強化子と呼びます。
簡単にいうと行動を増やすご褒美のようなものです。

先ほどの問題行動を起こす子どもの例では、「問題行動を起こす」度に何か強化子(ご褒美)が与えられているのです。
そのご褒美は何かと言うと「先生に怒られること」です。

「先生に怒られることがご褒美???」

と思われるでしょうが、実はご褒美になってしまっているのです。
だから、子どもは問題行動を続けるのです。

つまり、こういうことです。

子どもは問題行動を起こします。すると、先生が怒ります。
このとき子どもは関心をむけてもらえたと感じるのです。

人間が一番嫌なのは無視されることであると言ったのはマザー・テレサですが、まさにその通りです。

無視されるぐらいなら怒られる方が良いのです。
「関心を向けてもらえる」というご褒美がもらえるからです。

 

まとめると以下のようになります。

問題行動を起こす→先生に怒られる(関心を向けてもらえる)→さらに問題行動を起こす

 

ここまで話してきたことは男女関係において、男性が「相手に酷いことを言う」行動についても同じことが言えます。
同じようにまとめてみると以下のようになります。

女性に酷いことを言う→女性が言い返す、泣く、悲しむ(反応してくれた、関心を向けてくれた=ご褒美)→さらに酷いことを言う

 

どうでしょうか?

ちょっとぞっとしますね。

男性の名誉のためにもう一度いっておきますが、あくまでそういう人もいるという仮説ですので悪しからず。

 

ただ、この記事を読んでいる人は男性に酷いことを言われて悩んでいる人だと思いますので、このような心理学的視点を持っておくことは役立つと思います。

 

さて、ここまでは「相手に酷いことを言う」という行動のメカニズムについての解説でしたが、ここからは具体的な対処法について解説していきたいと思います。しっかりとした対処法を知ることで、このような悩みを軽減させることができるでしょう。

相手に酷いことをいう人への対処法

では、早速、対処法の解説に入っていきましょう。

紹介した第一仮説は、元を正せば男性脳という生物学的要員に基づいた「競争心」から生まれるものであり、はっきりいって生物学的視点からの対処は難しいです(生まれつきなので)。そのため、第二仮説で紹介した行動分析学の視点からの対処法をお伝えします。

まずは「相手に酷いことを言う」男性側の視点に立ってみましょう。
そして、なぜ「相手に酷いことを言う」という行動を繰り返すのか考えてみましょう。

もっと言えば、メリットは何なのか?と考えてみましょう。

男女関係において「相手に酷いことを言う」男性は先ほどお伝えしたとおり、以下のようなメカニズムで問題行動を繰り返していると考えられます。

女性に酷いことを言う→女性が言い返す、泣く、悲しむ(反応してくれた、関心を向けてくれた=ご褒美)→さらに酷いことを言う

このサイクルを断ち切らなくてはなりません。

では、どうすれば良いのかというと、強化子(ご褒美)を与えなければ良いのです。

男女関係において「相手に酷いことを言う」男性は、女性が嫌がった反応や言い返してくる反応をご褒美だと受け取っています。ご褒美がもらえるからその行動を何度も繰り返すのです。

なので、そっけない結論ではありますが、男性が酷いことを言った時は無視するというのが有効な対処法です。
なぜなら、男性側からすると酷いことを言ったのに「反応してくれない、関心を向けてくれない」と感じ、「酷いことをいう」という行動がご褒美につながる行動ではなくなってしまうからです。

ご褒美が得られなければメリットがないので「相手に酷いことを言う」という行動は徐々に消失していきます。
これを行動分析学では消去と呼びます。

とにかく重要なのは相手にご褒美を与えないということです。
ここを押さえておけば問題行動を減らしていくことができます。

以上が対処法についての解説ですが、以下に2つ実施上のポイントを挙げておきます。

時間

問題行動とそれに対する反応(ご褒美)の時間的距離が1つのポイントになります。たとえば、あなたが相手の男性から酷いことを言われて1日経ってから悲しんだらどうでしょうか?男性側からするとあなたが「何で悲しんだのか」がわからなくなりますよね。このように時間的距離が離れると問題行動と反応(ご褒美)は結びつきにくくなります。しかし、これは逆のこともいえて、あなたが問題行動を消去しようとするならば、相手が酷いことを言って1日経ってから無視しても意味がないのです。その場で即時に無視する必要があります。「相手が酷いことを言ったら即無視」これが原則です。

暴力

普段から相手に罵詈雑言を浴びせるような男性はストレス耐性が低く、すぐに怒りがこみ上げてきます。もしかしたら、あなたが無視という行動を取ると、我を忘れて殴りかかってくるかもしれません。何らかの暴力をふるってくる可能性もあります。その場合、まずは相手から離れた場所に避難し、すぐに警察に連絡してください。付き合っている間柄であったも暴力行為は立派な犯罪です。一般人ができる犯罪への対処法は警察に連絡して逮捕してもらうことです。間違っても暴力が愛だなんて思わないようにしましょう。暴力=犯罪=警察でOKです。もしどうしても難しいなら相談機関に行って相談してください。1人で抱え込むのが最もよくない行動です。

自分の周りの人が相手から酷いことを言われていたらどうする?

相手に酷いことを言われて困っているのが自分ではなく、周りの人だというケースもあるでしょう。
この場合も基本姿勢は同じです。

まずあなたが相談相手になる(困っているときに1人は孤独ですからね)。そして、問題行動に対しては無視をすることを勧める。それでもダメなら相談機関(臨床心理士がいるカウンセリングルームや市役所の相談窓口など)を紹介する。

あなたにできるのはこれらのことです。
親身になりすぎてあなたがバーンアウトしては意味がありませんから、自分が余裕を持ってできる範囲のことだけをしてあげましょう。

もし同じ職場の上司が特定の相手に酷いことを言い、かつあなたと上司の関係が良好であれば、酷いことを言ったら「まあまあ」といって上司を抑えるのもありかもしれません。これは少し難易度が高いかもしれませんね。

ポイントは無理をしない程度にということです。
あとは専門家に任せましょう。

最後に行動分析学に関するオススメ書籍を↓に載せておきます。
さらに詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

『はじめての応用行動分析』

専門書ではありますが、例が豊富でわかりやすい本です。
行動分析学を詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

 

というわけで、今回は以上です。

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