【プロファイリングの本質】嘘の科学的指標からFBIの技法まで

[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” name=”生徒” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]最先端のプロファイリング法が知りたいです![/word_balloon]

完璧なプロファイリングは不可

結論からいうと、完璧なプロファイリングは不可能です。
できるのは確率を上げることだけです。そのため、確率を上げる方法をお伝えします。

そもそもなぜ完璧なプロファイリングは不可能なのでしょうか?
それは虚偽検出の科学において、嘘を完全に見抜く方法はないことがわかっているからです。

この事実は↓の書籍で紹介されていますので、気になる方はチェックしてみてください(ちなみにどちらも良書)。

嘘が見抜けないということは、相手の心を完全に読む方法はこの世に存在しないということです。

    

 

逆に言うと、「〇〇を見れば相手の心がわかる!」みたいなのは全部嘘です。
この記事を読まれている方は騙されないようにしてくださいね。

さて、完全に嘘を見抜く方法がないとお話ししました。
しかし、最初にお伝えしたとおり嘘を見抜く確率を上げることは可能です。

科学的に根拠が示されているものだけを紹介しますね。

嘘の科学的指標

ポイントは次の3つです。

①瞳孔
②声の高さ
③身体の動き

これらのポイントを観察することで、嘘を見抜く確率を上げることができます。
それぞれについて解説します。

瞳孔

瞳孔は開くかどうかがポイントです。

瞳孔に変化があればなんらかの心理状態が反映されている確率が高いです。
しかし、心理面以外の影響も受けること、日本人の瞳は黒く読むのが困難だという問題点があります。

メンタリストDaiGoさんがババ抜きの時にやっているように、相手の顔をライトで強く照らすといった環境があると読みやすくなります。

声の高低を確認します。
急に声が裏返ったりすると素人でも怪しいと感じますね。

嘘が上手い人はわずかにしか変化しないので、聞き分けられるように訓練する必要がありますね。
嘘をついていた有名人のスピーチを視聴して訓練を行いましょう。

基本は高くなったら嘘をついている確率が上がることも押さえておきたいポイントです。

身体の動き

身体の動きについては注意が必要です。
一般に考えられているものと逆だからです。

私たちは身体をそわそわさせている人間が嘘をついていると思っています。
しかし、科学的には逆です。嘘をついていると身体の動きが小さくなります。

身体の動きは最も観察しやすいポイントだと思いますので、押さえておきましょう。

以上、嘘を見抜く3つのポイントを紹介しましたが、これらはあくまで嘘を見抜く確率を上げるためのものです。

さらに深掘りしていきましょう。

FBIで実際行われていたプロファイリング法を紹介します。

 

FBIのプロファイリング

FBIが重視するポイントは3つです。

・視覚(見える)
・聴覚(聞こえる)
・感覚(感じる)

このプロファイリング法では、モーダルチャンネルが語尾に現れると考えます。

モーダルチャンネルとは感覚チャンネルのことです。

ある人は視覚情報に強く、ある人は聴覚情報に強い、というように人それぞれ得意なチャンネルが異なります。

本人の発言からこのモーダルチャンネルを読み解くのが、FBIのプロファイリングです。

相手の発言をよくよく観察しましょう。
語尾に「見える」「聞こえる」「感じる」といった言葉がついていませんか?

もしついているなら相手はそのチャンネルが優位だということです。
視覚タイプなら視覚情報を多く提示して商談を進めるなど工夫ができます。

あと、余談ですがFBIがよく観察するポイントに足の向きがあります。
足は脳から距離があり、意識がいきにくく本心が出やすいとされています。

経験的には好意を持っているかどうかは、足を見るとわかりやすいことが多いです。

ただし、これらはあくまで FBI内で過去に使われていたとされる方法です。
科学的根拠があるわけではないのでそこは覚えておいてくださいね。

FBIのプロファイリング法については、↓の本がおすすめです。
FBI関連の本はたくさん出版されていますが、これを読んでいれば十分です。

 

さらに深掘りしましょう。最後はベースラインについてです。

ベースライン

ベースラインとは普段からその人が持っているしぐさや癖です。
観察ポイントはベースラインと比較することでかなり正確になります。

現状、科学的にもっとも正確なプロファイリングはこのベースラインを用いたものです。

まずはベースラインを捉えることが大切です。

時間を決めてどのような観察ポイントが現れるか観察しましょう(たとえば、1分間。 慣れれば5分〜10分に時間を伸ばす)。

1分間観察してその間にやたらとまばたきが起こるなら、その人ベースラインにおいてもまばたき多めの人です。

まばたきが多いから嘘をついているとは言えません。

ベースラインをどれだけ把握しているかが重要です。

まさにプロファイリングですね。

このあたりのことについては先ほど紹介した『嘘と欺瞞の心理学』に詳しく記載されています↓

虚偽検出の最良書です。

 

というわけで、今回は以上です。

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