心理学のおすすめ教科書を5冊紹介。真剣に心理学を学たい人向け。

[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” name=”生徒” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]これから大学で心理学を学ぼうと思うんだけど本が多すぎて・・・。
心理学のおすすめ教科書を教えてくださいな。[/word_balloon]

こういった疑問にお答えします。

学問としての心理学

「人の心を操る」など書いてある本は世の中にあふれていますが、それらは全て心理学の本ではありません。

心理学は数学や経済学などと同じく、れっきとした学問であり、自己啓発でもメンタリズムでもありません。
もちろん、それらの本はエンターテイメント性があって面白いのですが、心理学とは完全に異なります。

そこで、本記事では学問としての心理学の教科書をご紹介します。

本記事で紹介する本は、心理学を専攻する僕自身が実際に読んで良書だと感じたものを厳選しました。

真剣に心理学を学びたい人は参考にしてみてください。

 

心理学のおすすめ教科書

『心理学(新版)』

有斐閣のリベラルアーツシリーズです。

現状、心理学概論の本としては最もおすすめな本です。

認知心理学・臨床心理学・発達心理学・社会心理学という、現代心理学の中心を担う分野を軸に、心理学全体が概観されています。

まえがきによると、この本は心理学を専攻する大学生に向けて書かれているとのことです。

専門性もそれなりにあり、社会人で心理学を本格的に学ばれる方にもおすすめできます。

 

『心理学 第5版』

東京大学でも教科書に指定されていた本だそうです(真偽のほどは不明)。

こちらも心理学の概論書なのですが、とにかく情報量が多く質もよいのが特徴です。

300-400ページほどですが、主要なポイントがよくまとめられており、図解も豊富で研究結果がよくわかる内容になっています。

やや専門的なのは難点ですが、概論書としてはかなり優れた本です。

※現在(2020.5)の最新は第5版の補訂版です。購入は補訂版をおすすめします。

 

『ヒルガードの心理学 第16版』

世界でもっとも心理学の教科書として使われている本です。

平易な文章で図解も多いのでとても読みやすい本です。
1000ページ以上あるため、情報量も十分です。

国際的な心理学のスタンダードな内容が日本語で学べるのは大変魅力的です。
国際的な内容基準がどのあたりにあるのかもよくわかります。

難点はとにかく分厚いことと値段が2万円以上することです。

しかし、辞書的な使い方もできるので保持していて損はありません。

 

『心理学辞典(有斐閣)』

心理学辞典はさまざまなものが出版されていますが、現状、この辞典がベストです。

辞典は知りたいことが明確に書いてあることが重要です。
しかし、心理学辞典の多くは、冗長な説明が多く、まとまりに欠けます。

この本は辞書としての機能をしっかり果たしています。
そのため、知りたいことが記載されていれば、明確にその内容がわかります。

難点としては発売から少し時間が経っているため、最新の知見が反映されていないことです。

 

『よくわかる臨床心理学』

やわらかアカデミズムシリーズです。

この本は大学院入試の勉強にもよく推奨される本です。
専門的な内容が見開きに1トピックずつまとまっているという構成になっています。

臨床心理学(臨床心理学は心理学を応用し、心のサポートにやくだてようとする学問です)を概観しているとともに、見開きに収めるために情報が厳選されています。必要な情報だけまとまっているという感じですね。

専門書らしく、参考文献も各ページの外欄に記載されており、さらに文献を当たり理解を深めることができます。

難点は『心理学辞典』と同じく、出版から時間が経っているため、最新の知見が反映されていないことです。

 

というわけで、今回は以上です。

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