【効率的読書法】読書後に知識を残す7つのポイントを紹介

[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” name=”生徒” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]本を読んでも知識が残らない。せっかく時間をかけたのにすぐ忘れてしまうのはもったいない。何か良い読書法はないだろうか?[/word_balloon]

こういった疑問にお答えします。

この記事を書いている僕は大学院で心理学を専攻しています。
年間500〜1000冊程度の本を読んでいます。

上記の7つのポイントを押さえることで読書後に知識が残るようになります。

【ポイント1】好きな分野を選ぶ

読書を行う大前提として好きな分野を選択しましょう。

なぜなら、好きな分野は吸収率が良く、嫌いな分野は吸収率が悪いからです。科学的にも人は興味を持っているものを記憶しやすいことが明らかにされています。

「好きこそ物の上手なれ」ですね。

例えば、僕は音楽が苦手で、克服しようと音楽理論の本を何冊か買ったことがありました。
しかし、読むのが苦痛な上に、なんとか読み終えても何一つ頭に残っていませんでした。

やはり苦手な分野の本は、そもそも吸収率が悪いです。
知識を残したいなら自分が興味ある分野の本を選びましょう。

【ポイント2】著者がその分野の専門家か確認する

本の著者がどのような人物であるかを確認することはかなり大切です。

なぜなら、専門家が書いた本でなければ誤った情報を吸収してしまうおそれがあるからです。著者がどんな大学を出ていてい、何を専攻していた人物か確認する癖をつけましょう。

例えば、僕は心理学を勉強していますから心理学者が書いた本を選びます。
当たり前に思われるかもしれませんが、意外とこれができていない人は多いです。

著者プロフィールに「心理カウンセラー」と書いてあっても「心理カウンセラー」などという資格はありません。臨床心理士・公認心理師・心理学者(自称は×、〇〇大学教授などの表記も確認)と書いてある本から選択しましょう。

僕自身は良さそうな本を書店で手にとったら、一番にこの著者プロフィールを確認するようにしています。なので、あまり外れ本を引くことはありません。

本の選び方についてはよく質問を受けるので、少し深掘りしておきます。

僕は次の流れで購入する本を決定しています。
同じようにやってもらえれば、外れ本を引くことは少なくなると思います。

・書店に出向き直感で良さそうな本を選ぶ→著者プロフィール確認→目次確認→Amazonレビュー確認

意外と大切なのが極力実物を確認してから購入するという点です。
僕自身、できるだけ書店に出向き、自分に合う本かどうか(内容や文体)を確認しています。

よく参考書選びでも言われることですが、自分の肌に合っているかどうかは本を選択する上でかなり重要です。他の人にとってよくても自分には合わないということもありますから。

【ポイント3】速読用の本と血肉にする用の本を読み分ける

読書の目的によって本の読み方を変えましょう。

なぜなら、目的と読み方が合っていないと時間の無駄になるからです。

最新情報が得たいだけならキーワードを拾い読みする速読で十分ですし、逆に知識を落とし込み、自分の血肉にしたいなら時間をかけて隅々まで読み込む必要があります。

情報を得たいだけなのにじっくり読んでいたら時間の無駄ですし、血肉にしたいのに適当に読んでいたら再度読み返すことになり時間の無駄です。

なので、その読書を通して「情報を得たいだけ」なのか「血肉にしたい」のかという読書の目的を明確に区別しましょう。

少し深掘りしておくと、僕は情報を得たいだけの読書では太字キーワードだけ重視して読み、残りは目を通すだけという読み方をしています。一方、血肉にする読書では、一言一句逃さず、じっくり時間をかけて読んでいます。

このような読み方を僕はディープリーディングと読んでいます。
ディープリーディングについては「ポイント7」で詳しく解説します。

【ポイント4】量より質

読書では量より質を重視した読み方を心がけましょう。

なぜなら、大量に本を読んでも頭に残っていなければ時間とお金の無駄になってしまうからです。

具体的には、10冊適当に読むよりも一冊を完璧に読む方が効率が良いです。

僕は昔、月70冊以上の本をハイペースで読んでいた時期がありましたが、残念ながら頭にはあまり知識が残っていませんでした。

これは「量を読んでいる自分はすごい!」みたいな勘違いをしていたからだと思います。

質を重視して読むようになってからは、読んだ本の内容はほぼ頭に残るようになりました。
また、再度読み直すことも少なくなったので、結果的に読書効率がよくなりました。

【ポイント5】その分野のバイブルを繰り返し読む

ほとんどの分野にはバイブル本が存在しており、情報の少ない本を100冊読むよりも情報が濃いバイブル本を1冊繰り返し読むのがおすすめです。

なぜなら、バイブル本はその分野の中核的な知識を網羅しているからです。

例えば、僕は神経科学が好きでよく本を読んでいるのですが、過去には単行本や新書といった情報量の少ない本をたくさん買って読んできました。

しかし、『カンデル神経科学』という神経科学のバイブル本を知ってからは、この本を繰り返し読むようにしています。

読んでみて唖然としましたが、この本には今まで読んだほとんどの内容が載っていたのです。

なので、バイブル本を最初から読んでしまうというのが実は効率が良いのです。

ただ、バイブル本は初学者には難しいことも多いので、その場合は、他の本を補足に使いながらバイブル本を読み解くという読書の仕方がおすすめです。

【ポイント6】「要するに?」を考えながら読む

「要するに?」を考えながら読書をすると知識の吸収率は格段に上がります。

なぜなら、「著者が何を言いたいのか?」をつかみながら読み進めることができるからです。

文章には何か要点があります。そして、その要点の理解を読者に深めさせるために、豊富な具体例が示されています。

なので、最初から要点を押さえにかかれば、文章が何を伝えたいのかがよく理解できます。

これは読書以外でも応用が利きます。仕事でも要点を即時につかめる人はやはり「できる人」と評価されます。

普段から「要するにどういうこと?」という思考を持っているとかなり便利です。

【ポイント7】即、情報を長期記憶化する

人間の記憶には感覚記憶・短期記憶・長期記憶という3種類の記憶がありますが、読んだ内容を長期記憶にしてしまえば知識が残ります。

なぜなら、長期記憶は容量無限・保持時間無限という夢のような記憶だからです。
情報を長期記憶に落とし込むためには次の2つの方法があります。

精緻化リハーサル

精緻化リハーサルは、既存の知識と新たな知識を結びつけることで情報を長期記憶に落とす作業です。

具体的には「附に落ちる感覚」「納得する感覚」などが伴った時に精緻化リハーサルが行われています。

読んだ知識を精緻化リハーサルするためには、ディープリーディングを使います。

ディープリーディングは読書の質を高めるもので、文章を一言一句逃さず、附に落としながら読んでいく読み方です。

例えば、『影響力の武器』という社会心理学の本があるのですが、僕はこの本の内容をほぼ正確に記憶しています。

一言一句逃さず、一段落ずつ納得しながらディープリーディングしたからです。

維持リハーサル

維持リハーサルとは覚えた情報を復習することです。

復習することでも情報を長期記憶化することができます。
その際、アウトプットを使った復習をすると、覚えた情報をさらに効率よく長期記憶化させることができます。

読書で得た情報は直後にはまだ固まっておらず、揺らいでいます。そこで、アウトプットすることで曖昧な状態の情報が固められます。そして、長期記憶化されます。

アウトプットする方法は色々ありますが、ポイントは自分から外へ情報を出すという点です。

具体的には、「人に話す」「ノートにまとめる」などがあります。
とにかく読んだらすぐにアウトプットしましょう。

これで覚えた情報を即、長期記憶化させることができます。

 

というわけで、今回は以上です。

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