【心理学と仕事】心理学を学ぶと将来どんな仕事に就けるのか?

[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]・心理学を学ぶと将来どんな仕事に就けるの?
・心理学部卒の進路先は?
・結局どこで働くのがおすすめ?[/word_balloon]

こういった疑問にお答えします。

この記事を書いている僕は、国立大学院で心理学を専攻しています。
ブログ・Youtube・セミナーなどでの情報発信は3年ほどです。

心理学を学ぶと将来どんな仕事があるのか?

結論をいうと、心理学を学び専門職に就くと、主に以下の領域で働くことが可能です。

・医療領域
・教育領域
・産業領域
・福祉領域

具体例的には↓のような場所で働くことができます。

・医療領域→病院
・教育領域→学校
・産業領域→企業
・福祉領域→児童福祉施設など

また、研究職に就き、大学で教授になるという道や開業心理士として自分のカウンセリングルームを持って働く道もあります。他にも電話カウンセリングやSNSカウンセリングなど幅広い仕事があります。

心理職の仕事

教科書的には心理職(例えば臨床心理士)の仕事には査定・援助・予防・研究があります。
しかし、現場で働く心理職の仕事の多くは「アセスメント」と「介入」が中心です。

まず、心理職にはテスターとしての仕事があります。
具体的には知能検査や発達検査などを行い、その結果を分析し支援の見立てをします。

アセスメントがしっかり行われていないと適切な支援ができませんから、アセスメントは心理職の重要な仕事の1つです。

次に介入があります。
心理職はアセスメントに基づいた適切な介入を行います。

具体的には環境調整や心理療法を行います。
例えば、うつ病のクライエントに対しては、有効だとされている認知行動療法・対人関係療法などの心理療法による介入を行います。

アセスメントも介入も高度な専門知識・技能を持ち合わせていないと、適切にクライエントを支援することはできません。だからこそ臨床心理士・公認心理師といった資格は大学院まで勉強を続けていないと取得できないのです。

「なぜ2〜3日の心理資格ではダメなのか?」と尋ねられることもありますが、次のような例を考えればわかるでしょう。

例えば、うつ病の1つの特徴として希死念慮があります。
これは自殺願望のことです。

心理職の仕事の1つにアセスメントがあると言いましたが、この専門能力が低いと希死念慮を見逃します。
すると、当然ですがクライエントは自殺する可能性があります。

つまり、心理職の専門性が低いとクライエントが命を落とす可能性があります。
だから、低い専門性で心理職に就くことはできないのです。

「2〜3日の心理資格で良い」とか、「カウンセリングに資格はいらない」と主張している人がいたとしたら、心理学のことを知らないと考えて良いでしょう。

心理学で仕事をするには資格が必須

先ほどお伝えした通り心理職には高度な専門性が必要です。

そのため、心理学を学んで専門職として仕事をしていく場合、基本的には資格が必要になります。
結論をいうと、必要な資格とは臨床心理士・公認心理師のいずれかです。

逆にこれら以外の心理学の資格では、一部例外を除いて専門職として働くことはできません。
2〜3日で取れるような資格は山ほどありますが、どれも心理職への就職という視点からは意味がありません。

臨床心理士・公認心理師ともに基本的には、大学院で所定の単位を収めて修了後に受験資格が得られます。
専門職として働くにはこのような過程を経て、資格取得しなければなりません。

資格については下記の記事に詳しくまとめています↓

心理カウンセラーの信頼できる資格は基本2つだけです【臨床心理士と公認心理師】

大学卒のみは一般企業への就職がほとんど

大学の心理学部を卒業しただけでは、臨床心理士・公認心理師といった専門資格が取得できませんので、就職先のほとんどは一般企業になります。

なので、専門職として働きたい場合は大学院に進学する必要があります。

実際、僕の在籍している大学院の同じ専攻生に尋ねてみたところ、大学院へ進学しなかった心理学部生はほとんどが一般企業に就職しているとのことでした。

心理職として今後働いて行きたいならば、大学卒業後、大学院へ進学することを念頭において進路を選びましょう。

心理学を学べる大学の選び方については、下記の記事で詳しく解説しています↓

心理学を学べる大学は?大学選びに失敗しない6つのポイントを紹介

心理職は基本は非常勤の仕事

誰しも仕事を選ぶ際に気になることは金銭面ですね。
はっきり言って、残念ながら心理職は金銭面では期待できない仕事です。

実態として、ほとんどの心理士は非常勤で仕事をしています。
病院のカウンセラーやスクールカウンセラーなど、どれも非常勤の仕事です。

そのため、経済的には安定しません。

心理系の資格としては最難関といわれる臨床心理士・公認心理師ですらこのような不安定な状態ですから、いかに他の資格では通用しないかがわかると思います。

おすすめは産業領域

心理職は非常勤が多いとお伝えしましたが、おすすめの領域はあるのでしょうか?
強いていうなら産業領域です。

産業領域は一般企業で働きますから、それなりに待遇もよく身分も安定しやすいです。
そのため、経済的な面を考えると今のところ産業領域で働くのがおすすめだと思います。

ちなみに産業領域で働く場合、公認心理師資格の取得をおすすめします。
企業が国から義務付けられているストレスチェック制度というものがあります。

公認心理師が研修を受ければストレスチェック実施者として、このストレスチェックを行えるので就職に有利になる可能性があると考えられます。参考までに。

 

というわけで、今回は以上です。

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