【Th向け】心理面接で疲れ過ぎないためのセルフケア

セルフケアの重要性

心理学を学んでいると楽しい反面、疲れることって結構あると思うんですよね。
実際、僕の大学の教授も「心理学を学んでいる人ははっきり言って病んでいる」みたいなことを言っていたんですけど、これはある種の真理だと思うんですよね。

精神科医や心理士たちは人の心の疲れ、病、そういったものに向き合うわけですから、クライアントからその疲れが転移してくるんですよね。だから知らないうちにセラピスト側が疲れてしまう現象が起きるんです。セラピストとして長く働いていくためには、セルフケアがとても重要になります。

実はセラピストに向いている方というのは、意外とさっぱりしている人だったりします。
カウンセラーの神様と呼ばれたロジャーズは、共感的理解をカウンセラーの態度の1つとして挙げていますが、共感的理解を示す事と特性として共感性が高すぎることとは別個に考えた方が良いと思います。生まれつき共感性が高い人はクライアントからの転移を受けて、クライアントの症状が重ければ重いほど、とてもセッション後に疲れてしまいます。

共感的理解の実際

ロジャーズが言う共感的理解っていうのは、簡単に言うとクライアントになりきる、そしてクライアントの気持ちを感じ取る、そういったことを指しているのだと思います。しかし、ロジャーズはともかく、一般のセラピストは100%クライアントに共感するという事は現実的には難しいものです。

もちろん、そこを目指すのですが、客観的に考えても100%共感的理解をしてしまうと、自分の身がもたずセラピストを続けていけない可能性も出てくると思います。これは僕の恩師が言っていたことですが、100%共感するつもりでクライアントに接するんだけれども、常にどこかに冷静な自分を1割程度残しておく。そんな感覚が面接においては非常に重要なのではないかと言っていました。

僕はこの考え方がすごくしっくりきました。心理学を学んでいると共感共感と言うことが言われます。そして、それはおそらく正しいことでしょう。ですが、共感で潰れてしまっては、最終的にはクライアントの不利益となってしまいます。僕たちはそのことも踏まえて共感的理解を100%示すつもりでいながらも、どこかに自分を守る1割の冷静な自分を持っておく。これがセラピストがつぶれないための重要な方法論だと思います。

僕は普段から心理学に関する情報を発信していますし、会員制クラブではさらに高度な心理学情報を発信しています。学んでくださっている皆さんに実際お会いすると、ものすごく熱心に勉強されていることが多いです。ですから、セルフケアについてもしっかり理解してもらっておきたいという気持ちがあって、この文章を書きました。

セルフケアとは気づき

自分が潰れてしまっては、守るべきものも守れないわけです。セルフケアをするのは自分のためだけではなくて、あなたのクライアント、守りたい人、役に立ちたい人のためでもあるわけです。

じゃあ、具体的にどのようなセルフケアを行えばいいのかっていう話ですけど、自分の身体感覚と感情に気づくことが大切です。つまり、セルフケアにおいてはどんな方法論を行うかよりも、今の自分の状態に気づいて休むべきかどうかを判断できるようにする能力が大切です。

例えば、心理面接を終えた後、「なんか今日は心がざわざわしてるなぁ」とか「体が少し冷たいような感覚がするなぁ」とか、「何かいつもと違うな」と思ったときには、深く深呼吸をするだとか、ゆっくりお風呂に入るだとか、あるいは趣味の映画を見たり、散歩してみたり、その時々の身体感覚と感情に基づいたセルフケアを行ってください。

とにかく、「自分の状態をしっかりと把握していく」これがセルフケアの最大のコツです。皆さんはこれから先も長く心の悩みに苦しんでいる人達に接していくわけですから、ぜひセルフケアの重要性は頭の片隅に置いておいてくださいね。

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