昔、あるマジシャンから「メンタリズムとマジックは同じではないんです!」と強く言われたことがありました。

個人的には「どっちでも一緒じゃない?」と思っていたのですが、メンタリズム本を読んだり、マジックの本を読んだりする中でなんとなく違いがわかってきました。

また、僕はメンタリストにもマジシャンにも知り合いがいるので、彼らと関わってきた結果わかってきた違いもあります。

そこで、この記事では僕なりに思うメンタリズムとマジックの違いをお伝えしたいと思います。
あくまで「Ryotaが個人的に感じる違い」だと考えてください。

メンタリズムとマジックの共通点

違いを考えるために、まずは共通点から考えてみましょう。

メンタリズムとマジックの共通点は2つあると思います。

①エンターテイメント性
②不思議性

 

まずはエンターテイメント性です。
メンタリズムであれ、マジックであれ、その目的は人を楽しませることです。

この点は両者の共通点ですね。

ちなみに「メンタリズム=心理学」と誤解している人もいますが、メンタリズムはエンターテイメントであり、心理学は学問です。

そのため、両者はイコールではありません。

メンタリズムもマジックも人を楽しませるためのものです。

 

次に、不思議性です。

メンタリズムとマジックのどちらも不思議さを演出します。

マジックであれば自分の選んだカードがマジシャンの手から出てきたりしますし、メンタリズムであればフォークが曲がったりします。

どちらにせよ観客にとっては不思議な現象です。

ということで不思議性という点で両者は共通していると言えそうです。

メンタリズムとマジックの違い

次は、今回の記事の本題である「メンタリズムとマジックの違い」を考えてみましょう。

両者の違いは「心理」だと思います。

マジックはトランプカードなど道具を中心としたエンターテイメントを演出する一方、メンタリズムは心理現象を中心としたエンターテイメントを演出します。

「心を当てたように見せる」エンターテイメントがメンタリズムだと言えると思います。
実際はセンサーなどの道具を利用しているのですが、あたかも心を読み当てたように見せるのがメンタリズムです。

つまり、マジックの原理を使っているけれど、「これは心を読み当てたのだ」と客に思わせるのがメンタリズムです。

 

ただ、メンタリストの中にはタネが道具にはない技術を使う人たちもいます。
僕はこの点がメンタリズムの面白さだと思っています。

マジシャンの中にはメンタリストが使うテクニックは全てセンサーなどのギミック(仕掛け)があると考えている人もいますが、これは誤りです。

特に海外のメンタリストの中には相当な心理テクニックを使う人たちが存在します。

この点はマジシャンとメンタリストが仲良くできない原因にもなっているようですが。

サイコロジカル・サブリミナルフォース

マジシャンがあまり知らなくてメンタリストがよく知っている技術にサイコロジカル・サブリミナルフォース(以下サブリミナルフォースと呼びます)というものがあります。

個人的にはこの技術の存在を知っているか知らないかで、メンタリストのパフォーマンスをどう感じるかが変わってくると思っています。

 

フォースとはマジシャンが選んで欲しいものを強制的に選ばせるマジックのテクニックです。
例えば、客にフォースでカードを選ばせておけば、どんなにシャッフルされてもマジシャンは選ばれたカードを当てることができます。

フォースは客がどうあがこうがマジシャンが選ばせたいカードが強制的に選択される仕組みになっています。
ですから、マジシャンは自信満々にカードを当てることができます。

このフォースに心理誘導の要素を混ぜたサブリミナルフォースは、心理誘導を用いてマジシャンが選ばせたいものを客が選びやすくする技術です。

フォースのように強制的に選択させることはできませんが、客がマジシャンが選んで欲しいカードを選択する可能性を上げることができます。

簡単なサブリミナルフォースとしては、4枚のトランプを並べて選ばせたいカードの両端の隙間を少し空けておくという方法があります(下記の画像参照)。

上記の画像で赤のカードの両端のスペースが微妙に大きいのにお気づきでしょうか?
人間はこのようにカードを配置されると赤色の場所に配置されたカードを無意識に選択しやすくなります。

心理誘導を利用したメンタリズムのテクニックとしては分かりやすい例だと思います。

本物のメンタリストはこのような心理誘導を駆使して現象を引き起こします。

確かにマジックの道具を使ってイカサマをしている人もいますが、海外にはこのようなテクニックを極めているメンタリストは存在します。

メンタリズムを誰から学ぶべきか?

日本でメンタリストと言えばDaiGoさんしかいませんが、海外には多様な人たちがいます。

しかし、日本では海外のどのメンタリストからメンタリズムを学べば良いかという情報は少なく分かりにくいです。

そこで、最後に実際に僕自身はどこから学んだかをお伝えしておきたいと思います。
参考までに著者とおすすめ本を紹介しておきます。

ちなみに僕は特にBanachekから影響を受けています。

・ダレン・ブラウン(2013). メンタリズムの罠 扶桑社
・サイモン・ウィンスロップ(2017). メンタリストになる! ヒカルランド
・Banachek, Psychological Subtleties 1-3(洋書)(※超オススメ)


この分野の全くの初学者であれば、とっかかりとしてはDaiGoさんの↓の本がおすすめです。

 

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