【平均への回帰】「褒めると下手になり、叱ると上手くなる」の嘘

褒めると失敗し、叱ると伸びる?

あなたが上司なら「部下を褒めたら急にたくさん失敗し出した」という経験があると思います。

逆に「叱責したら急に頑張り出して伸びはじめた」という経験もあるかもしれません。

 

これらの現象が「褒めた」「叱った」に関わりなく起こるといったらあなたは信じられるでしょうか?

「叱って伸ばす」というのは感覚的に理解できることなので納得いかないかもしれません。

 

しかし、実はこれらの現象は「平均への回帰」という統計的なマジックで起こります。

つまり、褒めた叱ったは部下が失敗しやすくなるか伸びるかに一切関係ないということです。

 

平均への回帰とは?

平均への回帰とは、1回目の試験結果が偏っていた対象について2回目の試験結果を調べると、1回目の試験結果が偏っていた(特別に良かった、悪かったなど)対象について2回目の試験結果(時間的には逆でもよい)を調べると、その平均値は1回目の測定値よりも1回目全体の平均値に近くなるという統計学的現象をいう。(wikiペディアより引用)

定義で見ると難しく感じますが、要するに1回目の試験成績が悪い人は2回目の試験成績が良くなるという現象です。

 

感情で考えるとよりわかりやすいかもしれません。

私たちはある出来事があって落ち込んだとしても、病気でない限り時間が経てば必ず良くなります。

悪い感情の後は良い感情がやってくる。

これも平均への回帰です。

 

頑張る人ほど株で負ける理由

株の世界で負ける人にはある法則があります。

それは買ったり、売ったりする人です。

 

簡単にいうと株を動かす人ですね。

逆に勝つ人は放置して時々メンテナンスする程度の人です。

 

これも平均への回帰の仕業です。

市場は平均への回帰が支配していますから、上がったり下がったりを繰り返しながら結局平均値に近づいていきます。

インデックスファンドに投資している人たちの勝率が高いのはこのためです。

 

褒めても叱っても意味がない

極論すると部下は褒めても叱っても意味がありません。

なぜなら平均への回帰により、失敗した部下は勝手に立ち直り、成功した部下はそのうち失敗するからです。

 

「褒めたから悪くなった」「叱ったから良くなった」と私たちが感じるのは幻想に過ぎません。

何もしなくても勝手に平均を保つようにできているのです。

 

これは私たちの感覚と大きくずれており、受け入れがたいことです。

「人生山あり谷あり」とはよく言ったもので、私たちはこの統計現象に支配されています。

 

私たちは、落ちたら上がり、上がったら落ちるという法則から逃れられない運命の中にいるのです。

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