テーマ:なぜ占いは当たるのか?

この記事から得られること:占いの心理学的メカニズムがわかる

 

占いに関わる3つの心理現象

あなたは占いを信じますか?

「信じる」と答える人も「信じない」と答える人もいるでしょう。

 

占いを信じていない人でも、占い師から「あなたは5年後死にます」と宣言されたら何か嫌な予感がするはずです。

逆に「近い将来、あなたには素敵な恋人が見つかります」と言われれば、何だか嬉しい気持ちになるはずです。

 

なぜ私たちは占い師の予言を当たっているように感じるのでしょうか?

そこには心理学的なメカニズムが関わっています。

 

占いに関わる心理学的なメカニズムは、以下の3つです。

・バーナム効果(フォアラー効果)

・自己充足的予言

・確証バイアス

 

バーナム効果(フォアラー効果)

バーナム効果(フォアラー効果)とは、誰にでも当てはまることを自分だけに当てはまると勘違いしてしまうバイアスです。

 

バーナム効果は、大学生への質問紙調査で発見されました。

雑誌の占いを切り抜き学生に配布したところ、90%近くの学生が自分によく当てはまっていると判断したのです。

 

ちなみにバイアスとは「認知の偏り」のことを指す用語です。

私たちは物事を見たり考えたりする際、ありのままを認識するのではなく、色眼鏡をかけて見ています。

それがバイアスです。

 

占い師のよく使う手として、

「やろうと思って申し込んだけど、そのままにしていることがありますね?」

という言葉があります。

 

やろうと思って申し込んだこととは、ダイエットとか健康プログラムなどのことですね。

「申し込んだけれどちゃんとこなせなかった」という経験は誰にでもあるものです。

 

しかし、バーナム効果によりこの言葉を言われた人は、占い師の言葉を「自分だけに当てはまる」と考えてしまいます。

結果、占い師の言葉が「当たってる!」と感じられるわけです。

 

自己充足的予言

自己充足的予言とは、思い込みが現実になるというバイアスです。

心には信念(belief)が存在します。

 

信念とは「かくあるべし」という思い込みのことです。

人間は信念に基づいて行動を取ります。

 

信念には以下のようなものがあります。

・お金が全てだ

・女は上品であれ

・自分は何をやってもダメだ

※信念には「差別はよくない」など社会的に良いものも含まれます。

 

例えば、占い師が「あなたはこのままでは仕事のトラブルに巻き込まれます」と予言した場合、予言を受けた人は「トラブルに巻き込まれるかも?」(一種の信念)と思いながら、生活を送ることになります。

結果、トラブルが起こりそうな行動を取り、現実にもトラブルを起こしてしまうのです。

これが自己充足的予言です。

そして、予言を受けた人は「占い師の予言が現実になった!」と考えてしまうのです。

本当は自分の信念の仕業なんですけどね。

 

確証バイアス

確証バイアスとは自分の信念に基づいた情報のみを集めて、それにそぐわないものは取り入れようとしないバイアスです。

 

占い師が「職場であなたを嫌っている人がいます」と予言した場合、予言を受けた人の心には「職場で誰かが自分を嫌っている」という情報がセットされます。

そして、この「職場で誰かが自分を嫌っている」という信念に合致する情報は集め、合致しない情報は無視してしまいます。

 

「〇〇さんが一瞬私のことを嫌な顔で見た」

「上司の言葉遣いがいつもよりきつい」

 

などありもしない証拠が集まります。

 

本当は確証バイアスが原因なのですが、予言された人には次々自分を嫌っている人がいる証拠が見つかるように感じられます。

結果、「占い師の予言通りだ!」となるのです。

 

占いに騙されないために

占い師はこれらのバイアスについてよく知った上であなたに接しています。

占い師に騙されないためには、占い師と同じくこれらのバイアスの存在を知っておくことが有効です。

 

占いが当たっているように感じられたら、「待てよ、これはバイアスなのでは?」と立ち止まって考えてみてください。

・バーナム効果
・自己充足的予言
・確証バイアス

について思い出してください。

 

そうすれば、あなたは占いに騙されることはありません。

 

占い師の話法については↓

【コールドリーディング】占い師・詐欺師の手法完全解説してみた

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