覚めない催眠

前回、デプログラミングについての記事を書きました。

今日はその関連で洗脳技法を1つお伝えしたいと思います。

・トリガーとアンカー

トリガーとは「引き金」、アンカーとは錨(いかり)の意味を表す専門用語です。

 

用語についていきなり説明しても理解しにくいと思いますので、説明する前に洗脳について少し説明させてください。

洗脳とは催眠を応用した現象です。

 

簡単に言うと、洗脳は覚めない催眠サイクルのことです。

催眠状態に永続的に置くことが洗脳であるとイメージしてもらえればわかりやすいと思います。

 

ちなみに催眠状態とは午後のまどろみ状態のようなものです。

脳波で言えば、シータ波あたりです。

 

トリガーとアンカーの役割はこの催眠状態の永続化です。

催眠状態の人間は従順です。教祖からするとありがたい存在です。

ですから、教祖は催眠状態の永続化を願うのです。

 

トリガーとアンカー

北朝鮮の例でお伝えしましょう。

前提として北朝鮮は手法として自国民を洗脳していますが、自国が自国民を洗脳することは洗脳とは呼びません。

それは教育です。

 

よって、北朝鮮がやってることは法的に洗脳ではありません。

ただ、他国から見ると明らかに手法は洗脳ですので、例にとります。

 

北朝鮮国民はみんなバッジをつけています。

このバッジと大統領への忠誠心は結びついています。

バッジがトリガーで、忠誠心がアンカーです。

 

北朝鮮の国民はバッジ(トリガー)を見たとき、忠誠心(アンカー)が浮かぶように技法を施されています。

トリガーはアンカーを引き出す引き金です。

北朝鮮のようにバッジなどのモノの場合もありますし、自分の身体の一部に触れるなどの場合もあります。

 

アンカーは埋め込まれた感情やイメージのことです。

北朝鮮の国民の場合は大統領への忠誠心がアンカーとして埋め込まれています。

 

トリガーを見たり触れたりするとなぜ埋められたアンカーが起動するのでしょうか?

それはトリガーとアンカーの間に意図的に強い結びつきを起こしているからです。

 

パブロフの条件付け

心理学的に見るとトリガーとアンカーの関係は、学習理論の条件付けが背景にあります。

ロシアの生理学者パブロフは、犬を使った実験を行いました。

 

犬に餌を与えると犬は唾液を垂らします。

餌を与えるときに同時にベルを鳴らします。

これを繰り返してしばらくすると、犬はベルの音を聞いただけで唾液が分泌されるようになります。

 

パブロフはこの実験で、もともと何の関係もなかったベルと唾液の間に学習が生じることを発見しました。

この現象は「古典的条件付け」と呼ばれています。

 

トリガーとアンカーはこの「古典的条件付け」を利用して行なっているのです。

 

北朝鮮の国民は子どもの頃から、バッジと大統領への忠誠心を繰り返し学習させられています。

だから、バッジを見る度に「大統領様万歳!」というような感情とイメージが想起されるのです。

 

結果、自分たちが貧しい暮らしを強いられていたとしても、文句ひとつ言わず盲目的な催眠状態が維持されるのです。

 

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