AH思考とは?

AH思考とは、精神科医の水島裕子さんが提唱している方法論です。
この思考法は対人関係療法という心理療法をベースにしたもので、人間関係の悩みによく効きます。

AH思考の前提には、すべての人がベストを尽くして一生懸命がんばっている。
そういった考え方があります。

例えば、引きこもってしまっていて仕事就けていない人や、やる気が出ずに毎日家でゲームをするだけの生活を送っている人などを客観的に見ると、私たちは「がんばっていないんじゃないか」と思ってしまいがちです。

しかし、AH思考ではこのような人々も全力で頑張った結果、今の状態が存在すると考えます。

引きこもってしまう人には、その人なりの理由があるはずです。
周囲との人間関係がうまくいかないとか、何かしらのトラウマを抱えていて外に出ることができないなど、苦しい状況と戦っているのかもしれません。

やる気が出ず家の中でゲームをするだけの生活を送っている人は、実は何かしらの精神疾患が隠れているのかもしれませんし、あるいは依存症気味で本人も苦しい状況なのかもしれません。

このように本人が一生懸命努力をして頑張っているのに、今の状況があるとAH思考では考えます。
つまり、相手がどんな人であっても事情を考える。
これがAH思考の本質です。

・AH思考=相手の事情を考える

 

AH思考の使い方

私たちは日々、相手に対してストレスを感じることがあります。
例えば、道を歩いていただけで、急に理不尽に怒鳴ってきた人がいた場合のことを考えてみましょう。
あなたは何も悪い事はしておらず、ただ歩いていただけです。

しかし、理不尽にも見知らぬ男性に怒鳴られました。
あなたはおびえてしまい、何も言い返すことなく一方的に怒鳴られました。
結果、惨めな気持ちと怒りが湧いてきます。

…と、普通はこのような感じになりがちですが、AH思考を使えば、こういう時に怒りを感じる事はありません。
その結果、ストレスを感じずに済むのです。

では、どうすればストレスを感じずに済むのでしょうか?

AH思考を適用するとこうなります。
まず客観的に考えて、何もしていない人に対して怒鳴りつけるというのは普通ではありません。
その人はとてもイライラするような出来事があったのかもしれませんし、あるいは昔からそういう癖があるのかもしれません。

例えば、仕事で上司に怒鳴りつけられて、イライラしていたのかもしれませんし、家族に逃げられたのかもしれません。
あるいは小さい頃から両親に怒鳴りつけられて育てられ、理不尽に怒鳴ることが普通だと感じる人格になってしまったのかもしれません。

いずれにせよ、できるだけその人の背景にある事情を考えることで「イライラする人」から「かわいそうな人」へとあなたの思考はシフトします。
これがAH思考です。

極論を言うと、どんなにイライラする相手であっても、徹底的に事情を考えれば、私たちはストレスを感じる事はありません。
もちろん、どうしても許せない状況もあると思いますが、あなたが相手に対してストレスを感じる事はあなたの損にしかなりません。

どうでもいい人のために怒り、苦しむ必要がどこにあるでしょうか?

AH思考を使い、相手の事情を考えれば、とても暖かな気持ちで相手のことを考え直すことができます。

一度身につけると、AH思考は一生の武器になります。ぜひ、日常生活で実践してみてください。

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