苫米地英人の教材は詐欺?ルータイス理論「TPIE」に効果はあるか?

苫米地英人とは?

苫米地英人さんという方がいらっしゃいます。
認知科学の専門家で、オウム事件の際に脱洗脳を行ったことで世に出た人です。

著書数は200冊以上に及び、自己啓発の世界では知らない人はいないというぐらい有名な方です。

ただ、怪しい着うたや金持ちになれる本など胡散臭いと思っている方も多いと思います。
また、苫米地さんの高額セミナーから抜け出せなくなっている人もいるようです。

結局、自分を変えたいと思っている人は、苫米地さんの教材から学んだ方が良いのでしょうか?

結論を言いましょう。盲目的になるのは危険ですが、自分を変えたい人は苫米地さんの教材から学ぶことに意味があると考えます。
ただし苫米地さんの教材はまずはTPIEからのみ学びましょう。

TPIEとはルータイスというコーチングの巨匠と苫米地さんが中心となり、心理学者などの意見も取り入れた自己啓発プログラムです。

苫米地さんは洗脳の専門家でもあるので、一般人が一冊本を読むと次々買うことになるでしょうし、最終的には高額セミナーから抜けられないということが起きる可能性もあります。

実際、彼の本にはデプログラミング(脱洗脳)という分野の科学的なテクニックが散りばめられています。

たとえば、「お金はゴミである」と言った趣旨の発言は、冒頭で普通の人の価値観を壊します。
お金は大切なものだと多くの人が考えているからです。

これはデプログラミングで「解体」と言われる作業です。
人間の信念(beliefs)を崩すテクニックとして専門家の間では知られています。

僕自身、脱会カウンセリングなどデプログラミングを専門にしてきた人間ですからよくわかります。

本人が意図的に読者を洗脳しようとしているかは知りませんが、文体を見る限り少なくとも彼はデプログラミング系の専門家であり、そのような人物が書いた文章である以上、読者は文字通り「ハマる」可能性があります。

そのため、苫米地さん以外の複数の分野の専門家が制作に関わっているTPIEをオススメします。

ちなみに僕は苫米地さんが危険だと言いたいわけではありません。
デプログラミングの専門家という性質上、彼が意図していなかったとしても盲目的な読者になるリスクがあると言いたいだけです。

実際、苫米地さんは有益な情報を大量に著書に書かれているので、読者になることは基本的に問題ありません。
ただ、著者がデプログラミングの専門家であることを考慮した上で書籍を読むと良いと思います。

 

TPIEとは?

心配な人はTPIEのみを学んだ方が良いという意味です。

ちなみに日本でTPIEを学べる教材としては、

・コンフォートゾーンの作り方

・まずは親を超えなさい

の2冊が販売されています。

苫米地さんの自己啓発を学ぶなら、この2冊がオススメです。

ちなみに「コンフォートゾーンの作り方」は図解で初心者向けです。
きっちり学びたければ「まずは親を超えなさい」の方をオススメします。

詳しくは上記の本に譲りますが、TPIEのエッセンスはこうです。

・現状の自分では達成不可な目標を設定する(ただし、条件として心からやりたいことであること)

たとえば、A会社に勤めている人がA会社の社長になりたいというのはTPIEでは「現状の延長=現状」であると考えます。そのためこれは目標になりません。

一方、A会社に勤めている人がB会社の社長になりたいというのであれば、現状ではなれず転職しなければならないのでTPIEの目標として認められます。

要するに現状とは全く異なるアクションを起こさないと達成できない目標のみをTPIEでは目標として扱うということです。

TPIEでは目標が達成された世界を創造し、その臨場感を上げるためにアファメーションという技術を使います。

厳密には違うのですが、アファメーションとは自己暗示のようなもので、自分の目標が達成された世界を生きる自分をリアルに言語化し、それを毎日唱えるというものです。

そして、新たな世界が創造されると、その世界を目指して自動的に目標が達成されるという理論です。
なぜ自動で達成されるかというと新たに創造された目標達成済みの世界と現状の自分の差を埋めようとする機能が働くからというのがTPIEの主張です。

本人は新しい創造世界に臨場感を感じているのに、現実がついてきていない。
この違和感から無意識は臨場感を感じている世界に現実を近づけようとします。

そのため目標が自動で達成されるというわけです。

 

心理学から見たTPIE

心理学的に見るとTPIEのこの考え方は、ゲシュタルト心理学とフェスティンガーの認知的不協和理論の研究を織り交ぜています。

ゲシュタルト心理学は統合を扱う心理学で、元は心理学の創始者ヴントの要素主義への批判で生まれた学派です。
そのエッセンスはまとまりが重要であるというものです。
中でも図と地はよく知られており、ルビンの盃は大変有名です。

ルビンの盃のゲシュタルト図では、盃(黒地に着目)が見えているときは人の顔(白地に着目)が、人の顔が見えているときは盃がそれぞれ見えません。
このことから人間は常に一つのまとまった世界しか維持できないとTPIEは主張しています。心理学的には図と地では確かに片方しか見えませんが、世界という大規模な視点では疑問が残ります。

フェスティンガーの認知的不協和理論は人間の脳は空白を嫌うという理論です。
私たちはどんな出来事にも理由をつけたがります。不可解な現象が起きれば、それは霊の仕業だと考えます。
ただ、これも心理学的に見ると、新しい世界と現状世界に差があるから認知的不協和理論が当てはまるのかは疑問です。

少なくともTPIEはフェスティンガーも製作者として関わっているので、それなりに信憑性があるのかもしれません。

TPIEに効果があるかどうかは研究がない以上、明言はできません。
心理学的にみて絶対効果があるとは言えません。

しかし、心理学者が関わっていること、少なくとも心理学の理論をベースにしようとしていることを考えると他のプログラムよりは格段に信頼性はあると思います。

それによく考えれば自己啓発プログラムにそもそも絶対を求めることは不可能なことです。

結論をいうと、TPIEの効果は確実とは言い切れないが実践してみる価値はあると思います。

個人的には石井裕之さんのダイナマイトモチベーションと合わせてTPIEをよく実践していますが、効果は高いです。
少なくとも数ある自己啓発プログラムより実践的です。個人的にはオススメです。

そのあたりのことは↓の記事に記載しておきましたので、興味がある方はご覧ください。

信頼できる自己啓発プログラムは存在するのか?実践して確かめてみた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です