先ほど、偶然、テレビをつけると、吉本の闇営業問題について、宮迫さんが謝罪会見をやっていました。

僕は謝罪会見などを見ると、表情から「この謝罪は本心からなのか?」と分析することがあります。

今回は、宮迫さんが本当に反省しているのかどうか、表情分析学というアカデミックな視点から解説したいと思います。

 

表情分析学とは?

その前に、少し表情分析学について解説させてください。

表情分析学とはアメリカの心理学者ポール・エクマンが創始した学問で、心理学の派生分野です。

エクマンは、万人に共通する表情が存在することを発見しました。

その表情とは、

・幸福
・悲しみ
・驚き
・恐怖

・怒り
・軽蔑
・嫌悪

の7つです。

エクマンは実際に、文明に触れていないパプアニューギニアの未開の民族のところまでリサーチに出向き、これらの7つの表情が普遍的であることを示しました。

また、人間が本心を示す微表情(コンマ数秒しか現れない本心の表情)を発見しました。

表情分析の専門家は、この微表情を読み解く能力を持ちます。

表情分析学はどちらかというと、解剖学に近いところがあって、表情分析の専門家は、顔の細かい筋肉の動きを詳細に読み解きます。

実際、世界各国で、表情分析学の研究はテロリスト対策や虚偽検出の分野など、様々なところで研究成果が利用されています。

ちなみに、僕は表情分析の専門家としてライセンスを持っています。(詳細は→https://microexpressionstrainingvideos.com

 

宮迫博之の表情分析

↓の写真は、会見時のワンシーンを切り取ったものです。

宮迫さんの表情を見ると、両側の眉の内側が引き上げられているのがわかると思います。

これは表情分析学でAU1という分類がなされる表情で、感情でいうと「悲しみ」を表します。

「悲しみ」の表情は、7つの表情の中でも、不随意筋(意識的に動かせない筋肉)の動きを伴うものであるため、表情分析の世界では、信頼度が高い表情の一つであると考えられています。

実際、エクマンは自殺念慮を持ったメアリーという女性のクライエントが、「もう治りました」と言って退院を願い出た時、表情分析を利用して、彼女の表情に表れた「悲しみ」の微表情に気づいたことで、自殺を食い止めた事例を著書の中で紹介しています。

つまり、宮迫さんの会見中頻繁に見られたこの「悲しみ」の表情は、信頼度が高く、本気で悲しみを感じていることが見て取れると言えます。

彼の反省は表情分析学の視点から見ると、本物である可能性が非常に高いということです。

 

表情分析学を学ぶ価値

このように表情分析学を学ぶことで、客観的に人間の表情や感情を分析することができます。

まだまだ日本では普及していない学問分野ではありますが、僕自身は非常に価値ある学問だと思っています。

僕は、特に子どもの微妙な変化に気づく必要がある学校教育の専門家(教員など)、クライエントの心理状態を把握する必要のある心理学の専門家(臨床心理士・公認心理師)などが、表情分析学の知識と技術を持っておくことは、自身の専門家としての価値を高めることに繋がると考えています。

表情分析学を身につけてからというもの、僕はクライエントの微妙な変化を見逃さなくなりました。

また、虚偽検出率も上がったと感じます。

相手の本心がよく読めるようになりました。

この記事を機に、できるだけ多くの専門家が表情分析学を生かしてくれたら思います。

 

参考文献

ポール・エクマン(1987). 表情分析入門 誠信書房

ポール・エクマン(1992). 暴かれる嘘 虚偽を見破る対人学 誠信書房

ポール・エクマン(2006). 顔は口ほどに嘘をつく 河出書房新社

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